マダニ・寄生虫などペットを媒介にした病気にご用心

夏場は、昆虫や寄生虫などが繁殖しやすく、ペットの病気には注意が必要です。

 ダニ・マダニは吸血と唾液の分泌を繰り返して、様々な病気を犬・猫に媒介します。そのため、吸血による貧血や皮膚炎だけでなく、命さえおびやかす病気にかかる危険性があります。ペットだけでなく「人への感染症」も報告されています。

マダニによって起こる病気の種類

犬バベシア症

命にかかわる特に恐ろしい病気です。貧血、発熱、食欲不振、黄疸、衰弱

猫ヘモプラズマ症

貧血、発熱、元気消失など

ライム病

皮膚症状、神経症状、発熱、食欲不振など・日本紅斑熱:発熱、全身の発疹など

SFTS重症熱性血小板減少症候群

発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)。また、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状が起きることもあります。

マダニの見つけ方 

猫・人間にも感染するフィラリア

 特に頭や耳、目の縁やお腹、足の指の間や背中などをチェック。マダニの幼体は黒いので、見つけたらすぐに動物病院へ。

  マダニのシーズンは、成虫が多い春だけと思われがちですが、夏や秋に若ダニや幼ダニが多く発生することは意外と知られていません。年間を通じた定期的なマダニ対策が重要です。                                                                               

人に感染したら… 

 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は人間にも感染する可能性があります。症状は、発熱や消化器症状、重篤化により、死亡の可能性もあります。

 マダニ寄生防止の駆除薬を、犬・猫に塗布しておきましょう!

蚊を媒介に寄生するフィラリア

 犬糸状虫とも呼ばれるフィラリアは、蚊が媒介して犬の肺動脈や心臓に寄生し、全身の血液循環や内臓にも深刻な障害を与える恐ろしい虫です。

猫・人間にも感染するフィラリア

 フィラリアは肺動脈や心臓に寄生することで、心臓の働きを低下させ、放っておくと命に関わる恐ろしい病害を引き起こし ます。犬だけでなく、猫や人にも感染することがあります。フィラリアが引き起こす主な症状と病気は次のとおりです。

慢性犬糸状虫症  

 疲れやすくなり散歩などの運動を嫌がります。興奮したときや早朝などに乾いた咳をするほか、かっ血、呼吸困難、腹水、ネフローゼ症候群などが現れます。

大静脈症候群

突発性の虚脱、血色素尿(赤血球が破壊されて血の色素が尿に混じったもの)、貧血、呼吸困難などの症状がみられます。

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