昭和56年以前と以降の耐震性能

 大小合わせた地震はほぼ毎日ある地震大国日本ですが、昭和53年の宮城県沖地震を経て昭和56年6月に大きな改正がありました。平成7年の阪神・淡路大震災後2000年にも主に木造住宅に関する耐震基準が大きく変わりました。

震度7でも即倒壊しない耐震性能

 2000年以降の建築であれば全壊する事はなく、東日本大震災、熊本地震による被害の多くは昭和56年以前に建てられた家だったと言われています。

耐震等級の違い

耐震等級による性能の違い

耐震等級1

最低限の耐震性能。震度6強〜7の地震でも、即倒壊はしないレベル。ただし、大規模修繕や建て替えとなる可能性がある。

耐震等級2

1.25倍の耐震性能
一定の補修程度で住み続けられるレベル
学校避難所といった公共建築物に等級2が多い

耐震等級3

1.5倍の耐震性能
軽い補修程度で住み続けられるレベル
消防署警察署といった災害復興の拠点となる防災施設に等級3が多い。

 耐震性能は耐震等級1を基準に定められています。詳しくは表にまとめてありますが、大地震の後住み続ける事を考えれば耐震等級2以上が望ましいでしょう。現在の基準であれば倒壊によって命を失う危険性は格段減りました。政府も現行の耐震性能を持つ住宅への切り替えを促す為、住宅の助成金に力を入れています。

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